蟹座の月 占星術

蟹座の月:家族と情緒的安定を求める欲求

もくじ

    情の深さと、家族を重んじる心。

    心理占星術において蟹(かに)座の月は何よりも「情緒的安定」を必要とすると考えられています。

    月とつながりの深い蟹座には「母親」のイメージがあり、人の心を優しく癒す包容力や、豊かな愛情表現の可能性を感じさせます。

     

    蟹座の月の子供時代の影響

    家族内における情緒的安定を強く求める蟹座の月ですが、月の配置によってはこの欲求が満たされない環境で育つ事もよくあります。

    家族間の争いの絶えない家庭や、ポジティブな感情表現の乏しい家庭で育った子供にとっては、成人後に「より良い家庭をつくること」が重要な目標のひとつとなるかもしれません。

    極端に愛情表現の乏しい家庭で育った場合、情緒的安定を家族ではなく別の何かに求める傾向が現れることもあります。

    例えば「財産」や「社会的成功」を 愛情の代わりに求める、といった風に、物質的欲求が情緒的欲求に取って代わる事もあるのです。

     

    蟹座の月の様々な表現

    情緒豊かな蟹座の月は、様々な場面で活躍する事が可能です。

    例えば水瓶座の太陽の人道的エネルギーと蟹座の月の情緒的欲求の組み合わせは、知性と感情の両面で人のために尽くせる可能性を秘めています。

    牡羊座や獅子座の太陽とかに座の月の組み合わせは、自己主張のエネルギーに情緒的な欲求が加わり、「情に厚いリーダー」となる潜在能力を示しています。

    正常に機能している蟹座の月は、人と深く心を通わせる能力となり、信頼や愛情を集めるのに適した配置と言えるでしょう。

     

    情緒的欲求が満たされない場合の落とし穴

    蟹座の月の情緒的安定への欲求が満たされない状況が続いた場合、傷つくのを恐れて感情を自分の中に閉じこめてしまう事もあります。

    周囲に心を閉ざした状態で、情緒的安定を求めているのです。

    逆に、「受け入れられること」を望むあまりに、自分の価値観を捨てて相手に迎合してしまう場合もあります。

    どちらの選択も、かりそめの安定しかもたらしません。

     

    蟹座の月に必要なもの:情緒的な価値観

    かに座の月を持つ人が真に満足するためには

    自分の感じていることを「大切だ」と理解することが必要です。

    嫌だと感じることは、自信持って嫌だと言う。

    愛したいと感じるものを、自信持って愛する。

    育てたいと感じるものを、自信持って育てていく。

    自分の持つ情緒的な価値観を見据えて行動することが、自分自身への信頼を生む。

    情緒的安定とは、その「自信」から生まれるのです。

     

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    新里ひろき
    新里ひろき

    アメリカ・フロリダ州在住の心理占星家。西洋占星術界の重鎮ノエル・ティルに師事。氏の難解で有名なマスターズ占星術認証コースを最優秀の成績で卒業。日本と英語圏の両方で個人セッションとノエルティル流心理占星術の講師として活動中。

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