最近のお知らせと小エッセイです:
1)ポッドキャストの新エピソード「防衛メカニズム」
先日石塚隆一先生と新しいポッドキャストを収録しました。
テーマは「心理占星術と防衛メカニズム」。心理学で「防衛機制」と呼ばれるものです。
出生図内の、防衛メカニズムの形成に繋がりやすい配置を色々な視点から見ていきます。
これまでの全エピソードはこちらです:
2)「心理占星術」と「心理学」について
最近ツイッターで良い質問を頂きました:
「心理占星術とは、入り口は占星術だけれども、結局心理学によって問題解決しているように見えます。心理学で解けない問題を占星術で解決できたということはあるのですか?」
この質問を受けた時、ティル先生のある言葉を思い出しました:
「心理学という言葉がまだ存在しなかった時代に、心理学はどう呼ばれていたと思いますか?」
ここでティル先生が提議しているのは、占星術と心理学は本当に別のものなのだろうか?ということです。
心理学という言葉が生まれたのは20世紀からですが、数千年という人類の歴史の中で、人の心の癒し方や人生問題の解決法は、当然考えられてきたのです。占星術は何百年も前から、ホロスコープを個人の心身を反映する象徴として捉えてきました。ということは、心理学が生まれる遥か前から、占星家達は心理学を研究し、実践していたとさえ言えるのです。
心理学と問題解決について
心理学が問題解決に適しているとしたら、それは現代が「心の病」に悩む人に溢れた時代だからかもしれません。20世紀後半より、占星術は心理学という膨大な学問から取り入れられるだけのものを取り入れて急成長しました。
しかし、この流れも時代が進むにつれて変わっていくでしょう。未来の占星術が20世紀の心理学という枠から離れる時はいつか来るでしょうし、「心理学」から「行動学」や「思考学」などの解決法を取り入れて変わっていく可能性もあるでしょう。
時代ごとに、占星術は現実社会で使われている言葉を吸収して変化していきます。これは、占星術が「現実を反映する道具」だからです。古い時代の枠に閉じ込められない象徴学(生きた占星術)は、現代に適した活用法を見いだせる実践者を必要としているのです。